判り易く例えるなら
橋下維新が大統領になったわけですね
で6月に議員の選挙がある その後に首相指名で議会がやっと運営できる

それまではALL野党体制なのです
問題は、日本で言う維新が勝ったわけですが
これも維新と同じで橋下さんが勝ったのはカリスマで勝ち上がった 政治運営もカリスマで政策を訴えた
今回問題なのは現状ALL野党ですので議会選挙 首相指名までは
何をするにも 旧政党の協力がいるのです
そうなると今回の支持を得た理由

☆旧政党への不満 次世代に期待 と言う判り易さが
 妥協による1か月の運営を選ぶギャンブル
 妥協せず1か月政治空白を生む事で裏切るか の2択になるわけです

寄り合い所帯になれば 次の国政選挙が読みにくくなる
かといって空白で1か月運営していけば何か事件等あればこれこそどうしようもない
そして今回新たに「最悪の右より妥協した大統領を」と言う妥協投票層が旧政党なり右に投票する可能性はあるのです

更に次は議会なので今回の大統領選最初から出ているリスク
地方は 右派のが確実に強い と言う現実をどう取るかですね
地方を優遇する事を選べば 肝心の都会の「自分の党」支持者を離すことになる

まさに維新が勝ったことにより組織は大きくなったが 維新らしさを失う事で
「長期的にはどうなるのか読めない」結果になってしまったわけですな

ざっくり言えば7月まで実質的に動けないフランスが誕生したわけです(どっちが勝ってもこれは確定路線でしたが)

そして最悪なのは 最大のリスク「ドイツの選挙は秋」なのです
フランスはじめ各国が混迷すれば「ドイツだけは安定した国家を」と訴えれば従来基盤が安定し
逆にフランスが実績を残せば「フランスも実績を選んだドイツも実績を」とこれはこれでメルケルに優位なのです

要は フランスが安定しようが弱体化しようが 「メルケルは外交を武器にできる」わけです
これに対抗するには「フランスが明確に フランスらしさをPRしフランスはEUと歩むがドイツは出ていけ嫌なら大人しくしろ」と言う外交政策を明確にするしかないのです

これはこれでリスクでこれを言い出すとイギリスを支持したと他国に思われるでしょうな
でもこれは他国にとっては歓迎されるでしょう 問題は国内を抑えられるかどうか

要は 今回の選挙は「ものすごく勝ちやすい選挙」だったがために
「勝ってしまった(勝ちすぎた)」わけです
急速に伸びた野党が与党になった場合 勝ったことによる負債が大きくなる
今年の選挙はすべて勝てるだろうが勝ちすぎは次に議席を急激に減らすリスクのが大きいのです

さてフランス版維新の党は フランス版橋下さんは
勝ちすぎたがために今後実力が試されます
旧政党は 巻き返しを図るためにも部分協力するでしょうな 
連立組むとこれはこれで 逆側の旧政党が次に勝つ可能性は高まる
そして最大のリスクである 物言わぬものが右派を選ぶ可能性はますます高まるのです

極論言えば 大統領になったがゆえに敗者になるリスクが高まった人物と
組織戦に負けたが故に 地盤が盤石になった旧2党(党首探せれば次は確実に勝てる)と
負けたが故に確実な「救済者の地位」を確立したるペイン陣営
と言う新たな政局の時代が始まったに過ぎない

試される国フランス と言う新時代が始まったに過ぎないのです
肝心の勝者 マクロンさんこれ判ってるつもりでしょうが頭で判る理解と現実で判るのは違うのです
国民は冷酷なものです
期待に対する裏切られたと言う反感は 倍返しになります

誰が勝とうが今回の選挙により社会の救済者は右と言う
国内分裂が各国で始まったに過ぎない

EUは混乱するしかないのです 緩やかに壊すか 急激に壊すしかないわけです
だからこそ「日本が試される」と言ってもいいのだがどうやら国内報道は逆
さてこの現実と日本の認識の差が
「日本も混乱する」新時代に繋がるか「安定の日本」の従来体制を続けるか
しかしポスト安倍論争をしているようでは^^;

結局のところ「どこの国も頼りにはできない」のです
マスコミは旧体制を砕き新時代を歩むフランスに続けと言い出す者も出るでしょうが^^;
さてこれが正しいかな謎です
日本の政治を選ぶのは日本人であり
韓国や中国のほうが日本人より大事な メディア人に従う意味はないわけだが
これ理解するものはまだ少ない 

日本人とメディア人は違うのです なので選挙結果の見方も違うのは当然
メディアに指導される彼らと同じ意見を持つ安心感からの脱却が
本当の意味で日本を取り戻すことになる

フランスの選挙は他山の石の1個にすぎません 大事なのは自国をどう考えるかですよ